ULTRASONIC LAB

超音波研究所

「超音波を当ててみたが、思ったような変化が出なかった」
その結論を出す前に、一度ご相談ください。投入した電力に対して振動への変換率が低く、対象に実際に届いたエネルギーが想定を下回っていた可能性があります。当時の構成と条件を伺い、条件の見直しで結果が変わる余地があるかを一緒に検討します。

01OVERVIEW

概要

DEFINITION

超音波研究所とは

超音波研究所は、大学・公的研究機関・企業の研究部門を対象に、超音波の現象と、それを成立させる条件を一緒に検討する精電舎電子工業の技術相談窓口です。装置の導入を前提とせず、研究段階のテーマからご相談いただけます。

超音波を使った実験で、思ったような結果が得られないことがあります。当てているのに変化がない。そうしたとき、原因が対象側にあるとは限りません。

市販の振動子を組み合わせた構成や、超音波洗浄機を流用した構成では、一定の出力を与え続けることはできても、対象に実際どれだけのエネルギーが入っているかは把握しにくくなります。投入している電力に対して振動への変換率が低く、対象に届くエネルギーが想定を下回ったまま実験が進んでいる可能性があります。

投入してから、対象に届くまで
  1. 01 投入する電力 設定でき、測ることができる
  2. 02 振動への変換 変換の度合いは構成によって変わる
  3. 03 対象に届くエネルギー ここが見えにくい
見えているのは、与えた側の数字だけかもしれません。 上記は一般的な傾向を示した模式図です。実際の挙動は、対象、構成、条件によって異なります。

超音波を発生させること自体は、周波数さえ合っていれば可能です。精電舎が70年にわたり事業にしてきたのは、その先の「制御する」ことのほうです。当研究所では、条件の確認から、条件出し、共同検討までをご一緒します。

うまくいかなかった実験こそ、ご相談ください

成功した実験より、結果が出なかった実験のほうが情報量が多い場合があります。当時の構成、試した周波数、観察された結果をお聞かせください。条件が振れていなかっただけなのか、本当に超音波が向かない系なのかを切り分けます。

02WHERE RESEARCH STALLS

よくある行き詰まり

研究段階で超音波を扱う際に、多くの方が同じところでつまずきます。
以下のような状態であれば、当研究所でお役に立てる可能性があります。

試してみたが、うまくいかない

01

当てたのに、何も起きない

市販の振動子を組み合わせた構成や、手元の超音波洗浄機で当ててみたが、狙った変化が観察されない。

02

「効かない」と言い切れない

一度うまくいかなかっただけで、この実験系に超音波は使えないと結論づけてよいのか判断できない。

03

何を変えればいいか分からない

出力、印加時間、当て方。どの条件が効いているのか当たりがつかない。

04

同じ条件なのに、再現しない

前回は起きたのに、今回は起きない。条件は変えていないはずなのに、結果が安定しない。

そもそも、試す手立てがない

05

試させてくれる相手がいない

思いついた時に気軽に実験に付き合ってくれる相手が見つからない。大掛かりな契約にはしたくない。

06

予算が限られている

装置を購入する予算はない。まず可能性があるかどうかだけ確かめたい。

これらはいずれも、確かめる手段がないことが原因かもしれません。
当研究所では、装置の導入を前提とせず、まずそこを一緒に確認します。超音波が向かない系だと分かった場合も、その理由をお伝えします。

ご相談フォームへ
03FEASIBILITY

超音波が向きやすい条件・向きにくい条件

超音波は万能ではありません。だからこそ、研究段階で早めに見極めることに意味があります。
以下は、超音波を試す価値があるかどうかの目安です。

向きやすい 向きにくい
試す価値がありそう
  • 対象への振動の伝達経路が確保できる
  • スケールが実験室規模に収まる
  • 過去に一度試して、結果が出なかった
  • 目的とする現象がはっきりしている
条件次第で変わる
  • 対象が液中・多層構造など、振動の伝わり方が読みにくい
  • 温度上昇を避ける必要がある
  • 既存の測定系との組み合わせが必要
  • 対象のばらつきが大きい
向きにくい可能性がある
  • 振動が伝わりにくい構造・材質
  • 対象の寸法が大きすぎる
  • 必要なエネルギーが確保できない
  • 他の手法が明らかに有利
  • 安全・法規制上、検証条件が整えにくい

難しいと判断した場合も、その理由と、別の手法を検討する際の着眼点をお伝えします。「向かない」と分かること自体にも、研究上の価値があると考えています。

04THEMES

相談テーマ

特定の用途に限定せず、研究段階で超音波が使えるか分からないテーマからご相談いただけます。

主な実績テーマ
扱う現象・用途
  • 超音波利用
  • 超音波浮揚
  • 超音波ジェット
  • 振動応用
  • 分散・乳化
  • 低熱加工
取り組みの進め方
  • 超音波の制御
  • 条件出し
  • 共同検討
  • 産学連携
05PROCESS

ご相談の流れ

  1. STEP1

    ご相談

    対象、目的とする現象、現在の実験構成、試した条件をお送りください。

  2. STEP2

    一次整理

    条件が振れていたか、検討の余地があるかを確認し、方向性をお伝えします。

  3. STEP3

    詳細協議

    必要に応じてNDAを締結し、試料・データを拝見します。知財の扱いもここで整理します。

  4. STEP4

    条件出し

    条件を変えながら確認します。

  5. STEP5

    共同検討

    結果をもとに、共同研究、大学との連携、発表・知財の進め方を検討します。

まずはご相談ください。内容によっては無償で検討いたします。

ご相談フォームへ

装置化・生産設備のご相談はこちら

当研究所は研究段階の検討を対象としています。すでに対象と工程が決まっており、装置や生産ラインの導入を検討されている場合は、装置・生産設備のご案内ページをご覧ください。10,000社以上の実績をもとに、工法の選定から装置化までをご支援します。

詳しく見る
06FAQ

よくあるご質問

Q超音波を当てたが変化が出なかった実験も相談できますか?

はい。むしろそうしたテーマこそご相談ください。狙ったエネルギーが対象に届いていなかった可能性があります。当時の構成と条件を伺い、条件の見直しで結果が変わる余地があるかを一緒に確認します。

Q市販の振動子を組み合わせた構成では、何ができないのですか?

一定の出力を与え続けるだけの構成では、対象に実際どれだけのエネルギーが入っているかを把握できません。想定していたエネルギーを下回ったまま実験が進んでいる場合があります。測定することと、測定値をもとに出力を補正し続けることは別のものです。

Qどのような情報があれば検討できますか?

対象物、目的とする現象、現在の実験構成、試した条件、観察された結果があると検討しやすくなります。うまくいかなかった条件の情報も有用です。図面や詳細データがない段階でも構いません。

Q共同研究や大学との連携は可能ですか?

はい。各種大学・研究機関との連携体制を持っています。テーマに応じて、適した研究室をご紹介できる場合もあります。

Q論文発表や知財の扱いはどうなりますか?

知財担当が参画し、秘密保持、先行技術調査、権利帰属について初期段階から整理します。論文発表の可否と時期についても、事前に取り決めたうえで進めます。

Q機密情報を含む場合はどうすればよいですか?

必要に応じてNDA締結後に詳細協議を行います。お問い合わせ時に、NDA希望の有無をお知らせください。

Q超音波利用、超音波浮揚、超音波ジェットも相談できますか?

はい。超音波利用、超音波浮揚、超音波ジェット、振動応用など、研究段階で超音波が使えるか分からないテーマもご相談いただけます。対象物、目的、必要な精度や条件を確認し、検討の方向性を整理します。

Q装置の購入を前提としない相談でもよいですか?

はい。当研究所は装置導入をご提案する窓口ではありません。現象と条件の検討が目的です。検討の結果、装置や生産設備が必要と判断された場合は、当社の装置・設備のご相談窓口をご案内します。

Q研究所の所在地はどこですか?

当研究所は、精電舎電子工業の開発・技術部門を中心とした社内の窓口です。千葉県柏市の柏工場を拠点に活動しています。ご相談の内容に応じて、オンラインでの打ち合わせや、当社拠点での実験もご案内します。
所在地:〒277-0802 千葉県柏市船戸1-21-1(精電舎電子工業 柏工場)

07SUPPORT STRUCTURE

対応体制

お寄せいただいたテーマは、精電舎の開発・技術・知財部門が連携して検討します。
所内で完結させず、大学・研究機関の知見も活用しながら進めます。

INDUSTRY-ACADEMIA COLLABORATION

産学連携体制

各種大学・研究機関とのつながりがあり、テーマに応じて、超音波関連の各研究室と連携して検討する体制を構築しています。

対応領域主な役割
条件の確認現在の実験構成の把握、条件面の一次確認
条件出し条件の検討と、試験による確認。超音波を狙いどおりに制御するための調整も含みます
知財・技術調査先行技術、知財リスク、権利化可能性の確認
共同検討・産学連携大学・研究機関との共同検討、発表・知財の取り決め
09CONSULTATION FORM

ご相談フォーム