製品詳細

超音波金属接合機 SONOPET JⅡ1510SA/JⅡ3610SA 発振器ユニットモデル

カテゴリ
超音波応用技術
製品分類
超音波金属接合機 発振器ユニットモデル
超音波金属接合は、ハンダなどを使わずに重ねた金属を超音波振動によって直接接合する技術です。同材質の接合の他、銅とアルミなど異種材の接合も可能です。溶接などに比べ接合周囲への熱影響範囲が狭く、高品質な接合を実現します。太径のワイヤーハーネスや数十枚の積層箔接合に適しており、自動機への搭載も容易です。オプションにより、産業用ネットワーク通信への対応も可能です。
超音波金属接合機 SONOPET JⅡ1510SA/JⅡ3610SA 発振器ユニットモデル
超音波金属接合機 SONOPET JⅡ1510SA/JⅡ3610SA 発振器ユニットモデル

製品の特長

・多彩な接合モードの組み合わせ
・デジタルPLLによる周波数自動追尾制御
・デジタル定振幅制御による接合の安定性
・接合条件記憶や接合結果の保存

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詳細

共通機能

デジタルPLLによる周波数自動追尾制御
高速・高性能なデジタル信号処理による発振周波数の自動追尾方式を採用し、安定で信頼性の高い発振制御を実現しています。
周波数サーチ機能
工具ホーン(超音波ホーン)や使用環境に合わせた最適な発振周波数を、超音波発振器のパネル操作や外部信号により自動的に探索して設定します。また、発振開始の周波数を任意に設定することもできます。
多彩な接合モードの組み合わせ
時間、エネルギー、ピークパワーの単一もしくは組み合わせ制御(AND/OR制御)及び連続発振が可能です。
多様な保護機能
様々な異常検出機能により、発振器と振動部ユニットを保護します。
産業用ネットワーク対応可能
従来の外部I/Oも選択可能ですが、EtherNet/IPや、CC-Link IE、CC-Linkなどの産業用ネットワークを活用することで、省配線化やデータの一元管理による生産性の向上に貢献します。
省配線の実現
産業用ネットワークによる省配線化のイメージ 拡大する
生産性の向上
産業用ネットワークによるデータ一元管理のイメージ 拡大する
デジタル定振幅制御による接合の安定性
負荷時の工具ホーンの振幅を一定に保つことにより、接合の安定性を向上させ、接合時間を短縮することができます。また、デジタル制御により振幅の挙動を調整する事も可能です。
効果のイメージ
デジタル定振幅制御による溶着の安定性イメージ
デジタル・パラメータ設定によるメンテナンス
発振器内部のアナログ調整を排除することにより、迅速な保守サービスに対応します。
接合条件記憶や接合結果の保存

最大32通りの接合条件を発振器内部で記憶可能。また、接合結果は850万件以上の保存が可能です。

VFDによるユーザインターフェース
表示言語は日本語、英語、中文に対応しています。
通信ポート
接合管理ソフトウェアとの接続※1により、装置の状態監視や接合条件設定、接合データの収集が可能です。また、USBメモリ※2を使用して接合データの収集もできます。
※1 EthernetまたはUSB Type-B
※2 USB Type-A
Bluetooth通信対応
スマートデバイスとの接続が可能。状態監視や接合条件の簡易設定を行うことができます。
Bluetooth通信対応

アプリケーション

超音波金属接合はターミナル端子、丸端子への銅線接合、線材同士の接合などに利用されます。自動車のEV化にともない、電池、モータ、インバータなどの大きな電流が必要な回路関係の接合や軽量化に伴うアルミ線の接合も増えてきております。半田などを使わず超音波によって金属同士を直接接合するため、高温環境で使用される部品にも適しています。溶接などに比べ熱影響範囲が狭く、熱に弱いリチウムイオンバッテリー関連の接合に最適です。半田やろう材などの消耗品を使用せず、コスト削減と環境に配慮した接合が可能となります。

自動車
ハーネス・端子・コイル
バッテリー関連

リチウムイオンバッテリー・電池・バスバー・箔接合・端子

 

接合サンプル

接合サンプル

接合サンプル

接合サンプル

接合サンプル

接合サンプル

接合サンプル
銅線×端子

接合サンプル
銅線×端子

発振器

発振器 JⅡ1510SA JⅡ3610SA
発振周波数(kHz) 19.15
最大出力(W) 1500 3600
電源入力(V) AC200~240(単相)
外形寸法WxDxH(mm) 370☓420☓150 430☓500☓150
質量(kg) 約10 約14

※記載されている製品は、予告なく仕様・寸法が変更になる可能性がございます。

超音波金属接合機の基本構成

超音波金属接合機は主に発振器・振動部ユニット・プレス装置・工具ホーンの4つによって構成されています。工具ホーンは、振動部で発生した振動を増幅しワークに伝達することで接合を行います。また、プレス装置を使用せず、発振器・振動部ユニット・工具ホーンの組み合わせで利用されることもあります。

本製品の構成

発振器
高周波電力の供給と共に、共振周波数の制御などを行います。
 
振動部ユニット
発振器から供給される高周波電力を機械的な振動に変換します。使用する周波数に応じた振動部ユニットを使用します。
工具ホーン
振動部ユニットに接続します。振幅(振動)を増幅し、ワークに伝達することで金属を接合します。設計した周波数と異なる機器では使用できません。