超音波ウェルダー用プレスの特長
お客様の用途に合わせてプレスユニット構成の組み合わせが可能
Pタイプ:プレスヘッド・支柱・ベースのセット
PUSタイプ:プレスヘッド・支柱のユニット
PUタイプ:プレスヘッドのみ、支柱が不要で横置きで設置が可能
Sタイプ:フルスペックモデル
ロードセルによる実荷重での溶着管理
荷重値を直接検出し溶着条件に反映することで明確な共着条件の設定が可能となり、安定した品質管理を実現します。
リニアエンコーダによる沈み込み管理
分解能1μmのリニアエンコーダを搭載し、より細かな溶着沈み込み量の数値設定が可能です。
また、スケール原点を起点とした沈み込み制御を選択することで、溶着後の製品高さの均一さがもとめられる用途に対応します。
低荷重溶着条件設定
自重バランス機構を標準搭載しているため、低荷重での溶着条件設定が可能です。
低荷重条件でもプレスが応答良く動作することで、サイクルタイムの短縮が図れます。
Bタイプ:ベーシックモデル
シンプルな構成でコストパフォーマンスに優れる
加圧力の調整はレギュレータで行うシンプルな構成です。
発振開始位置の調整は距離数値入力または、自動検出方式の2式を標準搭載の為段取り替え時に複雑な調整作業の必要はありません。
共通機能
発振器
デジタルPLLによる周波数自動追尾制御
高速・高性能なデジタル信号処理による発振周波数の自動追尾方式を採用し、安定かつ信頼性の高い発振制御を実現しています。
周波数サーチ機能
超音波ホーンや使用環境に合わせた最適な発振周波数を、発振器のパネル操作や外部信号により自動的に探索して設定します。また、発振開始の周波数を任意に設定することもできます。
多彩な溶着モードの組み合わせ
時間、エネルギー、ピークパワー、沈み込みの単一もしくは組み合わせ制御(AND/OR制御)が可能です。また、連続発振など多彩なモード設定による溶着制御が可能です。(機種により設定可能なモードが異なります)
産業用ネットワーク対応可能
EtherNet/IPや、CC-Link IE、CC-Linkなどの産業用イーサネットモジュールをオプションで追加することが可能です。従来の外部I/Oも選択可能ですが、自動機との接続においてデータ通信規格の統一や大幅な省配線化に貢献します。
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デジタル定振幅制御による溶着の安定性
負荷時の超音波ホーンの振幅を一定に保つことにより、溶着やカシメの安定性を向上させ、溶着時間を短縮することができます。また、デジタル制御により振幅の挙動を調整する事も可能です。
多様な保護機能
様々な異常検出機能により、発振器と振動部ユニットを保護します。
デジタル・パラメータ設定によるメンテナンス
発振器内部のアナログ調整を排除することにより、迅速な保守サービスに対応します。
溶着条件記憶や溶着結果の保存
最大32通りの溶着条件を発振器内部で記憶可能。また、溶着結果は650万件以上の保存が可能です。
通信ポート
溶着管理ソフトウェアとの接続により溶着データの収集を行うことも可能です。
Bluetooth通信対応
スマートデバイスとの接続が可能。状態監視や溶着条件の簡易設定を行うことができます。
超音波溶着機を使用している業界は幅広く、自動車の部品や各種容器、医療機器、生活用品、玩具、家電の溶着などに用いられています。
成形品の伝達溶着、シートや不織布の直接溶着、インサート、スポット、ピアス、ゲートカットなど幅広い用途に利用が可能です。
アプリケーション
■自動車
ルーフ・エンブレム・フロアマット・ピラー・サンバイザー・シートベルトなど
■医療/衛生
マスク・ガウン・ダイアライザー
■電機・電子
冷蔵庫・掃除機・洗濯機・加湿器・浄水器フィルター・コネクタカバー
■包装・容器
プラダン・化粧品容器・エアゾールボトル・各種フィルム
■日用品
クリアファイル・インクカートリッジ・オフィスチェア・ボールペン・玩具
溶着工法の例
19kHzの超音波溶着機は特に伝達溶着に優れた特性を持っており、成形品の組立溶着に多く使用されています。
28kHz、39kHzの超音波溶着機は、振動回数が多く伝達距離は短いため、フィルムやシート等の薄物やボスカシメなどの直接的な溶着に適しています。
伝達溶着(溶着組立)
成形品同士を溶着して組み立てる方法。プラスチックを重ね、ホーンを押し当てながら超音波振動を与え、接合部分を発熱させて溶着する。

直接溶着(シール)
超音波ホーンを押し当てた部分をホーン先端形状のまま溶着する方法。
押し出しチューブ、ボトルなどの成形品やシートのシールなどに使用される。フィルムや不織布の連続溶着・溶断も可能。

ゲートカット
超音波ホーン先端を成形品のランナー部分に押し当てて振動を加え、瞬時にゲートから切り離し部品を仕上げる方法

金属インサート
金属部品をプラスチック成形品の穴に圧入する方法。ほかの方式に比べ熱による変形が少なく、加工時間が短い。

ラップバット溶着
フィルムの端部を微量重ね合わせ、一枚分の厚さに溶着する方法。エンドレスシートのつなぎ目を溶着する際に使用される。

スポット溶着
重ねた2枚のプラスチック板を局所的に溶着する方法。溶着デザインは不要となるが、ホーン先端をプラスチックに食い込ませる必要があり、溶着する板材等の厚みは制限される。
