製品詳細

高周波誘導加熱装置 UHT-1500TLC

カテゴリ
高周波応用技術
製品分類
高周波誘導加熱装置
 “もっと自由に!”をコンセプトに「ワークコイル適用範囲の拡張」「空冷対応」「リアルタイム出力切り替え機能の搭載」など、お客様から頂いたご要望にお応えするための仕様をフンダンに盛り込みました。
 お客様の抱える“あとちょっと、もうちょっと、もっと!”を実現するための機能を搭載しています。
高周波誘導加熱装置 UHT-1500TLC
高周波誘導加熱装置 UHT-1500TLC
高周波誘導加熱装置 UHT-1500TLC
高周波誘導加熱装置 UHT-1500TLC
高周波誘導加熱装置 UHT-1500TLC

製品の特長

・対象ワークを非接触かつ短時間で加熱できる
・定電流出力機能を搭載し、負荷の変動や電源電圧の変動(規定内)にも対応
・デジタル・アナログそれぞれの長所を取り入れた、ハイブリッド型周波数追尾機能(PLL)を搭載
・装置に合わせてワークコイルの延長自由度を増したマッチングボックスを採用
・空冷設計で管理やメンテナンスも容易(※発振時間5秒以下の場合)

詳細

広範囲で高い周波数域(120~200kHz)

ワークコイルの設計自由度が高く、鉄だけでなく真鍮など電気抵抗値の低い金属の加熱にも優れています。

リアルタイム出力可変制御

外部出力制御機能により、加熱中の出力もリアルタイムに変更可能です。
ワークコイルの巻き数や内径(カップリング効果)を修正せずに加熱調整が可能となります。

単独手動発振機能を標準搭載

設備外での加熱確認や動作確認は、発振器に搭載された発振スイッチにて操作可能です。

充実のアラーム機能で装置を保護

アラーム5種、アラート、発振時間制限により装置を保護します。

各種表示器(発振ランプ、RDYランプ、出力レベルモニタ、アラームランプなど)

動作状況を視認できることで、加熱中のワークを触ってしまうなどの事故防止に役立ちます。
また、装置が正常に動作しているかを目視で確認できます。
    
    UHT-1500TLCフロント

焼嵌め・焼鈍・焼入・ろう付けなどの「直接加熱方式」や、誘導加熱した熱板にて樹脂の溶着を行う「間接加熱方式」に利用されます。誘導加熱したナットを樹脂に挿入する金属ナットインサートにも多く採用され、インテークマニホールドなど打点数の多い製品では、複数台を並べる方式やロボット搭載の自動機にて利用されています。
またこの電磁誘導ウェルダー(UHT-1500TLC)は、電気抵抗値の低い真鍮製のナット加熱にも優れています。

誘導加熱使用例
誘導加熱使用例
ナットインサート①
誘導加熱使用例
ナットインサート②
誘導加熱使用例
ナットインサート③

代表的なアプリケーション(誘導加熱)

■自動車
金属のナット・カラーを加熱し、樹脂部品に圧入
回転軸やギアへの焼入・焼嵌め
ワイヤーハーネス・ホース類のはんだ付け
ロータなどのコーティング剤や塗料の乾燥
■医療
注射針や縫い針の強度向上のための焼入
医療用カテーテルの先端加工(フレア加工)
カテーテルチューブの突合せ溶着
■刃物
刃物の焼き入れや応力除去の焼鈍し(アニール)
■電機・電子
モーターコアの焼嵌め・焼鈍し(アニール)
スピーカーなどのパンチングネットの加熱インサート
線材の被覆剥がし
■食品
瓶詰インスタントコーヒーやマヨネーズの封止(アルミラミネートフィルムの加熱)

型式 UHT-1500TLC
電源電圧 AC200V±10% 単相50/60Hz
電源容量 2kVA
定格出力 1500 W(電源電圧200V時)
発振周波数 120~200kHz
周波数制御方式 PLL周波数自動追尾方式
出力可変方式 設定ダイヤル9ポイント または外部入力 0~4V
出力レベル表示 LEDによる10点バーグラフパネルメータ
連続発振時間 最大10秒
ワークコイル冷却 空冷(発振時間 5秒以下の場合)
マッチングボックス冷却 ファンによる空冷 及び 追加空冷(ドライエア)
ワークコイル延長 最大 40 cm
使用可能ワークコイル 最小 φ18-3T ~ φ18-8T φ25-6T
(参考:対象ワークに依ります)
保護機能 アラーム5種、アラート、発振時間制限(12秒)
寸法W×D×H[mm]

【発振器】W260×D230×H88(突起部除く)
【マッチングボックス】W102.5×D180×H105 (突起部除く)

重量

【発振器】約2.7kg
【マッチングボックス】約2.6kg

※記載されている製品は、予告なく仕様・寸法が変更になる可能性がございます。

構成イメージ図

構成イメージ図