高周波誘導加熱の利用例

POINT

非接触かつ瞬時に加熱可能で用途が多彩

高周波誘導加熱装置は幅広い業界・分野で利用されています。ここではその代表例を紹介します。

品質と環境対応を両立する加熱工法

線材加熱

ガス加熱では、線材表面へのスケール付着が課題となります。誘導加熱は急速加熱であるためスケールの発生が極めて少なく、品質を保つことができます。

焼嵌め

電気炉などでは、製品の内部まで加熱することになりますが、誘導加熱の場合は表面のみを加熱するため、焼嵌め後の冷却も速く、生産性が向上します。

ナットインサート

部品が小さく挿入点数が多いため、断続的な急速加熱が可能な誘導加熱が適しています。樹脂と触れるナット表面のみを加熱するので、挿入後の冷却も速く生産性が向上します。

焼入れ・焼鈍し

硬化が必要な部分を局所的に加熱し、その後急冷できます。そのため処理を必要としない部分への熱影響を極力減らすことができます。

アプリケーション別の利用例

「自動車」

  • 金属のナット・カラーを加熱し、樹脂部品に圧入
  • 回転軸やギアへの焼入・焼嵌め
  • ワイヤーハーネス・ホース類のはんだ付け
  • ロータなどのコーティング剤や塗料の乾燥

「医療」

  • 注射針や縫い針の強度向上のための焼入
  • 医療用カテーテルの先端加工(フレア加工)
  • カテーテルチューブの突合せ溶着

「刃物」

  • 刃物の焼き入れや応力除去の焼鈍し(アニール)

「電機・電子」

  • モーターコアの焼嵌め・焼鈍し(アニール)
  • スピーカーなどのパンチングネットの加熱インサート
  • 線材の被覆剥がし

「食品」

  • 瓶詰インスタントコーヒーやマヨネーズの封止(アルミラミネートフィルムの加熱)

関連情報

関連ページ

関連リンク

高周波誘導加熱装置の製品一覧はこちら
高周波誘導加熱装置に関するトラブルシューティングはこちら
Web技術セミナー動画はこちら
導入事例はこちら
法律・規格関連はこちら